42.『神』として

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ジニアスとの戦いから、一週間が過ぎた。

惑星国家との話合いも一段落した。ざっくり話すと、これからは『王政』ではなく『民主制』をとっていくことが決まった。満場一致の意見だった。

地球で、ジニアスから帝王学を学んだ新しい世代の人々には、『事実』をありのまま伝え、本来あるべき姿というものについて、意見を交わし合った。

意見が違い、互いに興奮し、熱中する事もあったが、皆、大体は理解してくれたと思っている。

オレ達、『オリジン』は政治には直接的には関与しないことを告げた。

時間の流れや、感じ方が違い過ぎるから。各王達の中でも、希望を募って、『因子』抜き取ったりした。因子を抜かなかった王は、金星の王と、火星の王であるヒサトリだけだ。金星の王は、王を辞めて、コウシンの配下になった。

当面の惑星のバランスは、コウシンが見る事に決まった。

文化レベルを中世のままで、行くことにした。

その星々で、人間が自給自足出来る体制を、ダイスとランを中心に整えた。

賛否両論で意見が分かれたが、『ゲート』は封鎖される事となった。

惑星国家は一つの星として、自立していく道を選んだ。

まぁ、緊急時には、ヨシがいるから問題ないが、オーバーテクノロジーは、なしとする事に決めた。

オレはひたすら、《Light Brain/光脳》を使って、各星のおかしな法律を撤廃した。

一通り、オレが見た後は、ダイスが《Vortex Multi Task/渦のマルチタスク》で確認する。

その後で、漏れがないか皆で再度確認する。そして、またオレ、ダイスという順番で整理する。

その整理した法案を、国王達に意見照会して、承認をしてもらった。

ダイスの《Vortex Multi Task/渦のマルチタスク》のズルい所は、酒を飲んでグダグダになっても、思考はキチンと働くという所だ。恐ろしい速さで・・・・・・。

ユウは、嫌がっていたが、今回の一連の責任者になってもらった。『Red Guardian』の『赤鬼』が一番、知名度、権力からいって、世界中に浸透してるからね。コウシンも『Red Guardian』と思われていたし・・・。ユウは文句を言っているだけで、実務はコウシンとヒサトリだ。ヨウビさんは、ヨウビさんの純和風の家の縁側で、お茶を飲んで、ノホホンと過ごしていた。まるで、老後のじいさんの様な立ち位置だ。

地球以外の話はコレでおしまい。見守りながら、時間をかければ少しずつ良くなると思う。

◆◆◆◆◆

ココからは、地球の話。

『オリジン』の住む拠点として、『因子』を持つ者の拠点として

地球を新たに作る事にした。

グレイス、ダイス、ランの能力で瞬く間に、新たな地球が出来上がった。

元々、地球にいた生物は皆、各国々で独自の変化を遂げてしまっていたため

新たに、オレが思いつく限りの生命を『想像』した。

大陸は、元々の地形に近い形で作った。

文明が起きるように、各惑星国家の中でも、一番DNAが元の地球人に近い赤ちゃんと親を移住して貰った。主に、大貴族の面々だ。黒人から白人まで。住む土地と食べ物には困らないようにして、後は見守ることにした。

オレ達は、ギリシャ神話にちなんで、ヨーロッパに宮殿を作った。

何故か、日々、ユウとダイスがノリノリで、似ても似つかない銅像を立てて自慢しあっている。

―――割と忙しい毎日が続き、一年が過ぎた。

ココもざっくり、書かせて貰うよ。

オレは、グレイスと結婚した。

ダイスは、ランと

ユウは、ステンノに因子を与えて、結婚した。

ヨシはというと、見事、ケルベロスのHeartを射貫く事に成功した。

いつのまにか、ケルベロスは、ヨシから『スノウ』と呼ばれていた。

ヨシ曰く、雪の様に淡く、白い、オレのハニーだからさ!との事。

意味わかんねーけど、まぁいいや。ヨシは基本的に冥界に住みながら、ほぼ毎日コッチに遊びに来ている。

一人者はコウシンだけだ。ざまあみろ。

◆◆◆◆◆

―――五年、十年、五十年、百年が経過した。

やはり、オレ達『オリジン』や『因子』を持つ者に寿命はないのかもしれない。

皆、孫まで出来た。ヨウビさんは、何故かおじいちゃん役だ。

他の惑星の運営も順調だ。それぞれ、独自の進化を遂げている。何も口出ししなくても上手く廻っているようで、安心だ。

オレ等は、毎日、子供達と遊んだり、酒を飲んだり、海で泳いだり、いい景色を探しに行ったりと相変わらずだよ。

―――千年、一万年以上経過した。そこからは、年数は数えていない。相当、経っただろう。

オレ達は『人々』の前には、基本、姿は現さない。

たま~に、皆でドキドキしながら、旅行するけど能力は使わない。

観光客の振りを楽しんでいる。

どうやら、とっくの昔にオレ達は、『神話』上の人物になっているようだ。

この長いような、短いような期間で、『人間』はオレの知っている文明のレベルまで到達した。

相変わらず、争いはなくならないし、仲違いもするけど、昔のオレが普通に暮らしていたときより、人々は裕福だった。餓死で死ぬ人もいない。住む場所がなくて困っている人もいない。

不思議なのは、巡り巡っても、人々の『神話』上では、神々は十二神いるということらしい。思い当たるのは、ユウとダイスの作っていた銅像・・・・・・。ひげなんて、生やしてないくせに、男は大体、皆ひげボウボウにしていた・・・・・・。女性の銅像は皆、こんなだっけ!?という感じだ。

ユウは悪戯心で、日本に何体も、木像を作ったヨウビさんはスサノオだった。暴れん坊だな・・・・・・。

◆◆◆◆◆

オレは、何万年経っても、太鼓を叩いたり、詩を書いたりしている。

ダイスは、酒浸りになりながら、最近はアトランティス大陸に夢中だ。

ランは、見た目が若くても、精神はおばあちゃんのはずなのに、ずっとアニメやら、ドラマをぼ~っと見て、甘い酒を飲んだり、狩りに出かけたりしている。

グレイスは、自由に歌を歌い、その時代時代の流行のファッションを追いかけたり、いろいろな神学について勉強をしている。

ヨシは、スノウと共に、『人間』の世界に降りては、音楽革命を起こし続けている。アイツのお陰で、音楽は昔よりずっと進歩した。今では、『四次元レベルの音楽』だ。時々、ClubでPartyを開催している音楽界の謎のカリスマだ。まぁ、オレも遊びに行ってるけどさ。何十万才でも、元気だよなぁ~。スノウは徐々に、打ち解けたらしく、すぐに笑うお茶目な子だ。楽しくていい。

ユウは、何がやりたいんだか、ダイスに対抗して、ムー大陸に夢中だ。ヨウビさんも参加して、色々巻き込まれそうで不安だ・・・・・・。

コウシンは、相変わらず、自由に旅をしながら生きてる。

ジニアスと闘っている時に、思ったけど、『神様』ってこんなものかもしれないね。

他に皆に言わせりゃ、もう『神』なんだろうよ。

でも、心の中に、それぞれの本当の『神』はいると思う。

オレはね。そう、信じてる。ずっと。

◆◆◆◆◆

Hey!!Brother、今日のご機嫌はどうだい?

この物語は、まずは一区切り。

オレは今、遅刻ギリギリを味わうマネーハンター。

現代社会にMatchしたサラリーマンの真似毎。

色々あるが、こういうのも悪くない。

いや、むしろ好きだぜ。

何才になっても、生きてる根本は変わりはしない。

愛し合い、夢を見て、感じ合い、平和であること祈る。

要するに、普通の生活って最高だな!って事だ。

願わくば、目の前のアンタにも、この思いが届く様に。

第一章のライムはコレで終了。

夢みる頃を過ぎても

続いてた あの頃のまんま

Mind Tester 外しながら

相変わらずな

Endless Summer

そっちに風は吹いてるか

Sound Catcher

全身でLets Goだ!

今日も肌で感じていたい

素顔のまま

今の感情

あるならいらないよ 荷物も言い訳も

過去に置いてきたから

横並びで歩くのは お前らとなら

Like a アルマゲドンの搭乗

願わくば 笑顔のまま

気づかないフリはなし

ずっと咲き続ける花

今だけは見つめたまま

次に会う時までまたな!!!

~第一章 Fin~

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